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●ワンちゃんとのコミュニケーション

ワンちゃんとの関係はコミュニケーションで決まります。
家の外では良い子なのに、家の中では家族に反抗したり、お手入れを嫌がったり、吠えたり噛んだり。そのようなトラブルを抱えている家庭は少なくありません。
原因は色々とあるかと思いますが、ワンちゃんとのコミュニケーションがうまくいっていない。に尽きるのではないでしょうか。
ワンちゃんとより良いコミュニケーションを取るために大切なことは、犬は人間とは違う動物だときちんと理解しましょう。
ワンちゃんの立場に立って考え、ワンちゃんが何を求めているのか知る努力をしましょう。
こちらの考えを押し付けてはいけません。
しかし、ワンちゃんは人間社会で生きているのですから、ワンちゃんに人間社会のルールに従ってもらう必要があります。それを教えるのが「しつけ」です。

●ワンちゃんの不安感や苦手意識への配慮

ワンちゃんが不安感や苦手意識を持っていないか、常に気をつけるようにしましょう。
知らないワンちゃんが来た時、知らない人に囲まれた時、聞いたことのない音がしている時などにワンちゃんは不安を感じてしまいます。その時に、飼い主様がどのような対応をするかによって、ワンちゃんが飼い主様に対する信頼感や接し方が大きく変わってしまいます。
そこで、ワンちゃんの不安に気づかなかったり、気づいても無視したり何の対応も取らずにいると、ワンちゃんの不安は増大し、やがて恐怖や嫌いと言った感情に育ってしまいます。
そうすると、吠える、唸る、咬みつく、といった問題行動に発展することもあります。

ワンちゃんが不安を感じていたら、気持ちを切り替えてあげましょう。
すぐに「おすわり」などの指示を出して、座らせた後に抱っこやおやつをご褒美としてあげましょう。
不安そうな時に、すぐ抱きしめてあげたりおやつを与えてしまうと、ワンちゃんは怖がれば抱っこしてもらえる、おやつがもらえる。と学習してしまいます。そうすると怖がりなワンちゃんになってしまい、不安そのものは解消されません。

●不安を感じている時に現れるサイン、カーミングシグナル

ワンちゃん同士では気持ちを体全体で表現しますが、特に不安を感じている時に現れるサインを「カーミングシグナル」といいます。「カーム」とは落ち着かせるという意味で、自分自身を落ち着かせるだけでなく、ほかのワンちゃんを落ち着かせる効果もあります。
様々なサインがありますが、特に注意して観察して欲しいのは、耳・目・口・尻尾です。
耳が後ろや横に倒れていたり、視線を逸らしたり顔をそむける、鼻をなめる、あくびをする、地面の匂いを嗅ぐ、座る、後ろを向く、などがあります。
カーミングシグナルは、ワンちゃんだけでなく人間にも示します。よく観察してみましょう。

●ワンちゃんは経験から学習する

ワンちゃんは常に周りを見ながら自分の行動を決めます。また、学習する生き物です。過去の経験をもとに次に何が起こるかを予測することが出来ます。
さらに、損得で行動する動物でもあります。どう行動すれば自分にとって都合がいいかわかってます。
散歩に行こうとしたら、リードを持って待っていたり、シャンプーをしようとしたらどこかに隠れてしまったり。ということはよくある話です。
ワンちゃんのしつけの基本は、ある行動をして報酬を得られれば犬は積極的にその行動をするようになり、損になればその行動を控えるようになる。というものを利用します。
ある行動を覚えさせたい時は、その行動の直後に犬が得するような、つまりおやつなどを与えながら、その行動を習慣付けます。
逆に、悪い行動をやめさせたい時は、他にもっと得な行動を支持してその行動をした時におやつなどを与えるのが効果的です。

例えば、ワンちゃんが吠えているのを止めたい時は「おすわり」などと指示し、座ったらおやつをあげほめます。
この時、吠えていることを叱るなどの罰を与えないでください。
吠えれば飼い主様に構ってもらえると思わせると、叱れば叱るほど吠えるようになってしまいます。

●ご褒美はおやつだけではありません

ワンちゃんをしつけする時、褒める時、様々なシーンでお褒美を使いますが、ご褒美はおやつだけではありません。
散歩、なでる、ボール投げと、そのワンちゃんがやりたいことなら何でもご褒美になります。
毎日の生活の中で、安易におやつを与えたりしていないでしょうか。
可愛いワンちゃんのために、ついたくさんのおやつやおもちゃを与えてしまっていませんか?
人は簡単に手に入れたものよりも、苦労して手に入れたものの方が価値が高く感じたり愛着が強くなったりするものです。それは人だけでなく、ワンちゃんにも共通して見られます。
ご褒美をあげすぎると、そのご褒美はもらって当たり前のものとなり、魅力がなくなってしまいます。
ワンちゃんに何か指示を出し、頑張ってもらい指示に従った時にだけご褒美が出る方が満足度が高いのです。
ご褒美が魅力的なほど、ワンちゃんは大喜びで指示に従うでしょう。

●言葉で意図を伝えましょう

ワンちゃんの世話をする際に、いつも同じ言葉を使うよう心がけましょう。
常に同じ動作に同じ言葉をかけることで、言葉を人間の行動の合図として理解するようになります。
そして、飼い主の意図がわかるようになります。飼い主の意図がわかるようになれば、不安が和らぎ良いことでも嫌いなことでも覚悟ができるので、ワンちゃんは自分の判断でその時々に応じた行動を起こせるようになります。
例えば、飼い主様が家の鍵を持った場合、ワンちゃんは散歩に連れて行ってくれるのか、外に出て行ってしまうのかがわかりません。そこで、散歩の際は必ず「散歩」という言葉があれば、ワンちゃんは意図を理解し、自分でリードを持ってくるなどの準備をするようになるでしょう。
ワンちゃんに、言葉をかけることでこれから何が起こるのかわかれば安心できます。
何も言わずに大嫌いな爪切りをされたり、散歩だと思ったのに病院に連れて行かれたりすると、ワンちゃんも落胆してしまいます。
こういった指示だけでなく「今日は雨だね。」など周りの状況や自分の気持ちを言葉に出すようにしましょう。
次第に色々な状況に対応して、ワンちゃん自身が察してその場に適した対応ができるようになるでしょう。
そうして、ますますコミュニケーションが充実していきます。

●褒め上手になろう

褒めるポイントを押さえましょう。叱ることは出来ても、褒めることが難しい。となる飼い主様はよくいます。
何を褒めたらいいのかわからない場合、ワンちゃんとどのような生活を送りたいかイメージしましょう。例えば無駄吠えに悩んでいたら、吠えて欲しくない場面で静かに出来たとき、しっかり褒めてあげましょう。
叱るから褒めるに意識を切り替えるとたくさん見つかってきます。
褒める時は、ワンちゃんにきちんと伝わるように、毎回「いいこ」など声を出して褒めましょう。おやつは毎回じゃなくで大丈夫です。特別なおやつの方が、価値が高くなってワンちゃんのやる気を引き出します。褒められると、自分の行動が正しかったとわかり、これからどう行動したらいいのかがわかります。
叱り方にも気をつけましょう。悪い行動を止めるだけなら、ダメ!コラ!などの言葉で叱るのも有効でしょう。しかし何度怒っても効果がない場合は、別の行動を褒めるようにすることで、その行動が悪いことと思わせるのが効果的です。
効果がないのに繰り返し叱ったり、ワンちゃんを叩いたり閉じ込めたりするといった叱り方は、ワンちゃんに恐怖心を与え、飼い主様との関係を悪くしてしまいます。

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