外耳炎は、耳道の炎症をいい、犬の中では、一番多いと思われる耳の疾病です。耳炎は、耳垢、被毛および異物の蓄積によって発生しやすいといわれていて、正確な病因は、明確ではありません。犬が耳をかゆがるまえは耳だれが突出します。そして、耳を振るなどオーナーには、すぐ気が付くことと思います。
最初の原因は分からないことが多く、前記した異物、被毛、耳垢などの掃除のときに耳に傷をつけた場合や、外部寄生虫、耳の中の細菌およびカビや、過度の湿気などがあげられます。急性の場合には、耳から黒あるいは、茶褐色の悪臭のある分泌物が排出されます。
耳道の上皮が赤色を呈したり腫脹したりします。進行すると潰瘍が現われ、分泌物が出、耳道は狭くなり、綿棒すら注入しにくくなります。慢性の場合には、耳道の皮膚が肥厚し潰瘍化して耳道を閉鎖することもしばしばあります。
耳の疾病は、早期に治療をすれば、完治もできますし、特に愛犬自体が、苦痛からのがれられることですので治療は早めにしてください。
