残暑のきびしい日が続く九月ですが、愛犬もこの夏を無事に過ごしたことと思います。
犬やその他の動物にも夏バテがあり、食欲不振、元気消失、脱力感などが愛犬に出現するのもこの時期です。
しかし夏期に運動不足になった分をそろそろとりもどす頃です。温度に注意し、愛犬の運動量を計算し徐々にもとにもどすように心がけてください。
一気に運動を始めると、夏期の間におとろえた心臓にふたんがかかり、運動のとちゅうに脳貧血を起こし、運動を中止したり、たおれたりすることが、しばしばあります。
急激な運動により、腱を傷めたり、パットをすり切ったりし来院することが少なくありません。そして原因が分からないで愛犬が発熱したりとか、胃腸をこわし、嘔吐、下痢をするなどの症状を呈する疾病も多く見られる時期です。夏の間、食欲がなかった愛犬たちも、今月後半頃には、多少食欲も出てきて、夏期に一日一食とした犬は、今後の時期にそなえて、二食にもどすことも考えなければなりません。