四月から五月にかけては、腸内寄生虫の増殖期であり、必ず検便をし、駆虫剤をかけてください。駆虫剤は、腸内に寄生する成虫は、駆虫することができますが、成虫が産んだ虫卵には、効果が少なく、一度、駆虫剤をかけたからといって安心できません。虫卵が体内で孵化し再度寄生するからです。
できれば、孵化した虫卵が、成虫になる前にふたたび駆虫剤を使用すれば理想に近く駆虫することができます。
特に鉤虫(十二指腸虫)はこの時期が増殖期で駆虫しにくく、駆虫剤を使用した後、十三日後に再度、駆虫剤を使用すると良いでしょう。寄生虫を有する犬は健康管理が難かしく、特に子犬は、発育にまで影響します。症状としては、貧血症状を呈したり、腹部がガスにより張ったりします。下痢を起こしやすく、粘液便を排泄し、時には、血便となることがしばしばあります。
腸内寄生虫にはこれらの外にコクシジウムやトリコモナスのように原虫による寄生虫もあります。また寄生虫の種類により適切な駆虫剤を使用し、駆虫することです。