十一月の飼い方
十一月の飼育管理のポイント:体が季節の変化についてゆきにくい月と言えそうです。毛量の少ない小柄のヨーキーは、そのような傾向があり、当犬舎でも長い飼育暦の中で、この十一月にヨーキーの体調が悪くなった例が一番多かったように思います。暑かった夏にはあまり不調のものは出ませんが、この月頃に起こるこの現象は、一つには、一日、そして一週間の温度差の激しい結果ではないかと思われます。流行性の腸炎とか、風邪もこの時期に一番多いようです。予防注射その他の管理に細心の注意を払いましょう。
手入れ
寒くなると、シャンプーの回数も控えめになるのが普通ですが、体調を整えるには、むしろシャンプーの回数を多くして、血行をよくした方が具合がよいようです。ただし空気が乾燥していますので、被毛の保護にはオイルを必ず塗布しておきたいものです。シャンプーの終わった後は、直ぐに寒い所へ放さないで、暖かいハウスに入れて、いったん眠らせてから出してあげるようにしますと、風邪もひかないで済みます。
食事
現在のドッグフードは、主食以外の副食品も数多くのメーカーで製造し、市販されています。
内容をみますと、なかなか糖分の多いものや塩分、蛋白質、脂肪などが多いものなど様々です。各商品にはその成分表が明記されています。それらの中で乾燥タイプのものは、蛋白質が非常に多く、四〇%以上、多いものですと六○%も含有しているようです。また脂肪は十五%~二〇%ぐらいと、差が多くみられます。その他の成分はまちまちですが、これらはあくまでもおやつ的なもので、主食として与えるのには、栄養のバランスに問題がありますので、買われる際は表示の説明をよくごらんになってください。とはいえ、ごほうびのおやつは大変うれしいようですね。
犬舎
犬舎もいよいよ冬仕度です。暖かい日には洗えるものは洗剤でよく洗い、日光に干して敷物、覆いなどもまめに洗濯して寝心地よい状態にしてあげましょう。ハウスの置き場所を移動できるものは日を追うようにして暖かい所に置き、夜は暖かい場所に置いて覆いをかけてあげましょう。