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●ドッグフードの前は、何を食べていたの?

まだ日本にドッグフードというものが存在しなかった昔、日本人はワンちゃんに何を食べさせていたのでしょうか。
昭和20〜30年代の日本は、戦後復興の途上にあり、経済的にもこれからという時代で、番犬として外でつないで飼っていたワンちゃんに栄養知識どころか、人の食事バランスや栄養知識すら十分普及していない時代でした。
ワンちゃんの食事(当時は餌(えさ)と呼ぶのが当たり前だった)は、魚のアラ、おかずの残りなど残り物に残飯を混ぜ、そこにみそ汁をかけて与えるのが一般的だったのです。
みそ汁にネギが入っていても気にもしていませんでした。
しかも、食事は一日に1回だけが普通でした。
やせたワンちゃんが多かったのは与えられた栄養も分量も十分ではなかったからでしょう。

●身土不二という言葉

私たちは、土地とともに生きているのです。
その土地で育まれた植物やその土地で生きている動物の命をいただき、その土地に流れている水や空気を体内に取り入れ、その土地に満ちている光を浴びて、
命をつないでこのように「身体(身)」と「環境(土)」は「一体(不二)」の関係であることを「身土不二」ということをご存じでしょうか。
もとは仏教用語ですが、現在はその土地の季節のものを食べることが健康にいいという考え方を示すように「身土不二」と同じような考え方に「地産地消」という言葉があります。
地産地消とは、「地元で生産された農林水産物を、生産された地域内で消費する」という意味として、食糧自給率の向上に向けた取り組みとしても位置付けられているのです。

●安全で健康的な日本の食を愛犬にも

世界中にはさまざまな食材があり、それぞれの国や地域でそれぞれの風土に適した食文化があるのです。
海に囲まれた日本では、海の幸をもとにした独特な食文化を発展しました。
日本の食には、たくさんの食材を使用している、脂肪分が少ない、カロリーが低い、DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸が多く摂取できるのが特徴です。
健康的でおいしい日本の食は世界でも注目されていますが、愛犬の健康のためにもこうした食事は役立つでしょう。
現在、多くのワンちゃんが肥満傾向にありますが、運動不足とエネルギー過多の食事が原因といわれています。
愛犬を思い切り走らせることが少ないにもかかわらず、脂肪分が多いフードを与えていたのでは肥満になるのは当然でしょう。
そう考えると、日本で暮らしているワンちゃんの生活を考慮して日本で作られるドッグフードは、日本で暮らす犬ワンちゃんちに合っているとおもいます。

●国産フードをすすめるワケ

・万が一のときもフードを確保しやすい
予想もしないアクシデントで、海外のドッグフードが手に入らなくなることが今後起きるかもしれません。
災害時には輸入フードよりも手に入りやすい国産フードにも食べ慣れていれば、焦ることもないと思います。

・安全性が高い
欧米ではペットフードに対する規制は厳しいのですが、ペットフードのリコールは珍しいことではないのです。
異物混入を徹底的に予防しようとする意識は、一般的に海外よりも日本の業者の方が高いでしょう。

・パッケージの技術力が優れている
さまざまな面で日本の技術力の高さが証明されていますが、ドッグフードのパッケージも同じです。
ドライフードの酸化やウェットフードの細菌紫殖を防ぐ工夫が施され、フードの安全性を保っています。

●輸入フードと国産フードを組み合わせて健康を保とう

いつも同じ食事内容では免疫力が高まらないことがわかってきました。
さまざまな食品を摂ることで腸内細菌の種類が増え、体外から入ってくる細菌やウイルスに対するバリア機能が高まるのです。
また、災害によって自宅以外のところに避難した場合、いつも食べているフードがすぐに手に入らないこともあります。
これまでも食べ慣れていないフードを食べて、体調を崩したということもあります。
愛犬の健康を保つためには、いろいろな種類のフードを与えるほうがいいでしょう。

●ペットフードの安全性は法律で確保されている

現在、さまざまなメーカーからいろいろな種類のドッグフードが製造、販売しています。
国産のもの・輸入もの、高価なもの・安価なもの、主食として使えるもの・おやつ類などバラエティに富んでいますが、
本国内で販売されているドッグフードは、輸入品も含め、「ペットフード安全法(正式名称:愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)」により、国の管理のもとで安全性が確保されているのです。
かつてのドッグフードやキャットフードなどは、人が食べるものの残りを原料にして作られていましたが、現在のペットフードは、人の食品と同様の材料を用い、衛生的かつていねいな工程で作っています。
また、日本で流通しているほとんどのペットフードには、「ペットフードの表示に関する公正競争規約」に沿った表示がされているのです。

●ドッグフードのパッケージの見方

1、ペットフードの名称
ペットフードの商品名と、犬用か猫用か表示しています。

2、原材料名
使用したすべての原材料や添加物名を記載しています。
公正競争規約では、使用量の多い順に記載すること、添加物は用途も記載することをが定められています。

3、賞味期限
記載された保存条件で、未開封のものを保存した場合の、品質を保証できる期限のことです。その期限を過ぎたら食べられないという意味ではないです。

4、事業者名および住所
事業者の種別(製造・輸入・販売のいずれか)と名称(氏名)・住所を記載しいます。 

5、原産国名
実質的な最終加工をした国名を表記しています。原材料がすべてその国のものとは限らないのです。

6、ペットフードの目的
総合栄養食、間食(おやつ、スナック)、療法食、その他の目的食(一般食、副食など)のいずれかの表示です。総合栄養食の場合、ライフステージ(成長段階)も記載されています。

7、給与方法
年齢や体重ごとに、1日に与える量や回数などの目安量を表記しています。

8、成分
たんぱく質や脂肪など、主な栄養素や水分の重量比の最低値を記載しています。ほとんどの場合、代謝エネルギーも記載しています。

9、内容量
正味量を、g(グラム)、kg(キログラム)、ml(ミリリットル)、L(リットル)、本数、個数、枚数のいずれかで表示しています。

●基本は、ライフステージに合った「総合栄養食」

ペットフードの栄養基準やラベル表示に関する基準を制定するアメリ力の団体、AAFC0(アフコノ米国飼料検査官協会)では、ドッグフードを選ぶ際に考慮すべきポイントとして、3つの点をあげています。
ひとつ目は、ドッグフードの種類(ペットフードの目的、メーカー、ドライフードかウェットフードかなど)で、ふたつつ目はワンちゃん側の要因(愛犬の犬種や性質、運動量、嗜好性、ライフステージ、飼育環境など)です。
そして、みっつ目は飼い主側の要因(ドッグフードの予算、ワンちゃんに対する考え方、生活スタイルなど)です。
現在、ドッグフードの種類はとても多いのですが、主食として選ぶのであれば、愛犬のライフステージに合った「総合栄養食」が基本です。
さらに、愛犬の状態や嗜好、飼育環境、飼い主の考え方や生活スタイルなどにより、ドライかウェットを選びましょう。
その上で、犬種ごとの特性に合わせて特別な栄養素を加えたり、粒の大きさなどに工夫したりしているもの、
「体重管理」「口臭ケア」「腸内環境の健康維持」「尿路結石の形成に配慮」「避妊・去勢犬用」「肥満犬用」など愛犬の健康状態や特定の目的に合わせて成分などが工夫されているものなどを選ぶとよりよいとおもいます。

●健康状態を確認しながら愛犬に合うフードを探す

与えているフードが愛犬に合っているかどうかは、愛犬の健康状態を見ながらチェックしましょう。

・肥満度をチェック
肥満かどうかを調べるには、愛犬の体を見て触って確認する「ボディコンディションスコア(BCS)」などの方法がいいでしょう。
肥満や痩せの場合は、フードの量を調整しましょう。
犬種ごとの標準体重やパッケージに記載されている給与量は、参考にはなりますが、ワンちゃんの適正体重や必要なフード量は1頭ずつ異なるので、1頭ずつ調べましょう。

・気になる症状がないか
複数頭飼育している場合、同じフードを食べていても、犬ワンちゃんによっては何か気になる症状が出ていることがあるのです。
そのような場合、そのフードがそのワンちゃんには合っていない可能性もあります。
たとえば、下痢・便秘・吐くなどの消化器症、毛のべたつきやパサつき、口臭、赤みやかゆみなどの皮膚炎、鼻水やくしゃみ、目やにや涙やけなどの目の炎症などがある場合、
そのフードがそのワンちゃんの代謝やライフステージなどに合っていない場合もありますし、食物アレルギーを起こしている場合もあります。
すべてがフードに原因があるわけではありませんが、フードを変えることで解消することもあるのです。
急にフードを変えると症状を悪化させることもありますから、一週間以上時間をかけて少しずつフードを切り変え、様子を見ながら、そのワンちゃんに合ったフードを見つけましょう。
気になる症状が続く場合は、一度動物病院で診てもらいましょう。

・フードの与え方をチェック
フードやおやつを注意して与えていても、ほかの家族が与えるものが原因で、体重が増えたり気になる症状が出ていたりします。
そのようなことがないか、ほかの家族に確認しましょう。

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