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●ワンちゃんとの散歩は飼い主を健康にし、ワンちゃんをハッピーにする

ワンちゃんは人間にとって最古で最良の友達と言われていますが、最近の研究で、ワンちゃんと人間の関係についてさまざまなことが判明してきました。
たとえばスウェーデンで40~80歳の340万人以上を対象に12年間にわたって行われた調査によると、一人暮らしでワンちゃんを飼っている人は、
飼っていない人に比べて、心血管疾患に関する死亡リスクが36%低減する可能性があるということがわかりました。
また、イギリスのある地域の385家族を対象にした研究では、ワンちゃんを飼っている人は、飼っていない人に比べてウォーキングする頻度や時間が多く、
推奨されている身体活動レベルに達している人の割合が全体の4倍にもなり、十分な運動をしているワンちゃんは痩せていて問題行動も少ないと報告されているのです。
さらに、アメリカで行われたいくつかの研究では、ワンちゃんと散歩することで、ワンちゃんとの絆が深まった、ワンちゃんの行動に満足できるようになった、
ワンちゃんが大喜びしているように見えた、自分に対する評価もワンちゃんの散歩に対する評価も高くなった、などという回答が多いそうです。

●人間もワンちゃんも高齢化社会を迎えどのような運動が望ましいのか

ワンちゃんのために行ってきた散歩が、飼い主にとっても良い運動になっていることは、多くの飼い主さんが実感していることでしょう。
とはいえ、毎日の散歩がつい面倒になったり、排せつするだけの散歩になったり、している飼い主もいるとおもいます。
とくに高齢犬を飼っている場合は、せっかく寝ているのだから、起こすのはかわいそう。や膝や腰が悪いからこれ以上負担をかけないように散歩には抱っこで行くようにしている。と思う飼い主も多いでしょう。
人間の高齢化社会を迎えていますが、ウォーキングや山登りなど、さまざまなスポーツを楽しんでいる人は多く、健康の保持増進やクリエーションのための生涯スポーツも推奨されているのです。

●「トイレのための散歩」「平坦な道を歩くだけの散歩」になっていませんか?

高い運動能力やハンターとしての本能をオオカミから受け継いでいるワンちゃんにとって、「散歩」はとても大切な時間なのです。
マンションや庭が狭い家では、思い切り体を動かすにも限度がありますが、外に出れば、持って生まれた能力を生かして歩いたり走り回ったりします。
そうした「運動」をすることで、ストレスは解消され、足腰が鍛えられ、ワンちゃんにとって、「散歩」とは「運動」をすることになるのです。
また、家の中という閉ざされた空間では、暑さ寒さや風も自然のにおいもないですが、
外に出れば、太陽のまぶしさや暖かさ、風の冷たさや風が運んでくるにおい、土の感触など、好奇心を刺激するものがたくさんあるのです。
それも四季折々、毎日違います。
ワンちゃんにとって、家の外に出る「散歩」は心を刺激するでしょう。
散歩が大好きなワンちゃんが多いのは、古来、ワンちゃんは群れの仲間とともに野山を走り回っていた動物だからです。
最近は散歩が嫌いなワンちゃんもいるとされていますが、幼犬の頃からの社会化不足や学習の機会が少なく、散歩の楽しみを知らないだけなのでしょう。

●適度な運動、適度な刺激が、体の機能を維持し、脳を活性化させる

年をとると、ワンちゃんも飼い主である人間も、体の機能が褒えてきて、疲れやすく、さまざまな変化があらわれます。
愛犬も、7、8歳を超えるころになると、、散歩中にふらついたり、途中で歩くのをやめて休んだり、座り込んでしまうようなことも起きてきます。
実際、歩いて痛みを感じたり進和感を覚えたりするのか、ワンちゃん自身、歩くことを嫌がるようになることもあるのです。
このようなとき、愛犬に無理をさせないようにする飼い主が多いと思います。
散歩に行くのを控えたり、抱っこやカートで外に連れ出すだけにしたりして、あまり歩かせないようにすることが多いでしょう。
しかし、何日も体を動かさずにいると、筋力や体力が一気に低下し関節の動きが悪くなり、元に戻るのに時間がかかってしまいます。
実際、かわいそうだからと高齢犬になり、自由に動く運動を控えた結果、自由に動けなくらり、夜「水を飲みたい」「トイレに行きたい」という要求鳴きで、「夜鳴きをするようになった」「認知症になった」と飼い主に思われてしまうことがあるのです。
人間は、何歳になっても運動することが推奨されており、歩くことは、生活習慣病の予防・改善に役立ち、脳を刺激し、認知症予防にも効果があると言われているのです。
ワンちゃんも同じです。
運動することで血液循環が促され、筋力や体力の維持に必要な栄養素が体の隅々まで行き渡り、酸素が脳細胞を活性化するのです。
運動不足では、それらの栄養素や酸素を効率よく利用できません。

●Taskを設定し「運動するための散歩」を楽しもう

歩くことはすべての運動の基本ですが、だらだらと歩いてしまう人もいると思います。。
そこで提案したいのが、愛犬との散歩で「タスク(課題)」を設定して散歩を楽しむのです。
といって何も難しくはありません。
だらだらとマンネリになりがちな毎日の散歩に、ちょっとした運動をプラスしてみましょう。
ポイントは2点あります。
ひとつは、ゆっくりと動きましょう。
ゆっくり動くことで、体に負担をかけることなく、インナーマッスルを鍛えることができるので、インナーマッスルを鍛えられ、姿勢をよくすることができるのです。
ふたつめは、運動にメリハリをつけましょう。
散歩を楽しむときは、速歩きをして息が切れたらゆっくり歩きをし、それを繰り返してみましょう。
室内でのタスクは、10秒真剣に取り組んだら、10秒休み、それを3回繰り返し、3回を1セットにして、1日に何回か行ってみましょう。

●基本は、正しい姿勢で立ち、正しく歩こう

・飼い主の場合
テレビ番組では毎日のように健康特集が組まれており、健康を意識してウォーキングやジョギングを続けている人もいると思います。
とくにウォーキングは特別な道具も費用も必要なく、すぐに実行できる手軽な運動法です。
ウォーキングをするだけで、生活習慣病のほとんどは改善するとも言われているほどでしかし、簡単にできる運動法なだけに、不適切な歩き方をしている人も多いのです。
間違ったウォーキングでは、運動効果を得にくいだけでなく、逆に膝や腰を痛めることもありますから、注意しましょう。
では、どうしたら正しいウォーキングができるのでしょうか。
ポイントは「立つ姿勢」です。
長時間のデスクワークやスマートフォンの操作などで、私たちの姿勢は知らず知らずのうちに胸が縮こまり、背中が丸くなり、首や肩が前に出てきており、
いわゆる「猫背」の姿勢になっています。
こうなると、重い頭を支えるために首や肩に大きな負担がかかって肩こりになりやすく、立つときも、バランスを取るために腹が出て膝が曲がった状態になってしまうのです。
また、片方の足にばかり重心を乗せて立つ癖があったり、いつも同じ肩に荷物をかける習慣があったりするために、片方の肩や腰が下がっている人もいると思います。
こうした姿勢のままウォーキングをしたのでは、下腹部に力が入らず、足の力だけで歩くため、疲れやすくなったり、片方の足にばかり負担がかかったりして、腰や膝などを傷めてしまいます。
まずは正しい姿勢で立つことを習慣づけることです。
正しい姿勢で立つには、両足を肩幅に広げ、つま先を正面に向け、軽く顎を引き、下腹部に少し力を入れましょう。
また、左右の肩甲骨を背中の中心に寄せて胸を開き、肩の力を抜き、左右の足の裏に均等に体重を乗せます。
横から見たとき、耳の穴、肩先、肘、腰骨、くるぶしのラインがほぼまっすぐになるのが正しい立ち方になります。

・ワンちゃんの場合
犬種によって少し異なりますが、立っているとき、体重の60〜70%を前足で、体重の30〜40%を後ろ足で支えるのが一番バランスがいいとされているのです。
安定していてケガをしにくいのは、前足と後ろ足でバランスよくしっかりと体重を支えている立ち方なのです。
しかし最近、正しいバランスが崩れ、前足にだけかなりの体重をかけて立つワンちゃんが増えてきています。
前足にばかり体重をかけていると、後ろ足の筋肉(大腿二頭筋)が弱くなり、歩くときも後ろ足をあまり使わないようになって、足腰全体が弱くなり大腿二頭筋は股関節を伸ばしたり膝関節を曲げたりするのに用いられる筋肉ですが、実は最も衰えやすい筋肉の一つなのです。
この筋肉が衰えると、後ろ足の膝関節をあまり曲げないで歩いたり、ちょっとした段差なども「またぐ」ことをしないで跳び越えたりといった歩き方になります。
ワンちゃんの立ち姿勢が悪くなる原因として、生まれつき正しい立ち方や歩き方を知らない、床が滑るために後ろ足で踏ん張れない、運動不足などが挙げられてい
ます。
とくに愛犬が高齢の場合、飼い主は心配から散歩の回数や時間を減らすようになりますが、それが逆に足腰の鍛錬の機会を奪うことにつながっています。

●高齢犬との散歩はここに注意する

高齢犬にとっても散歩は貴重な運動の時間であり、自然と触れ合って五感が刺激される楽しい時間になります。
しかし、若いころと違って体力や筋力は衰え、関節にいたみがあったり、持病を抱えていたりすることもありますから、飼い主は次の点について十分に注意しましょう。
1、散歩の前に愛犬の様子をよく観察し、体調によって、散歩のコースを変えたり散歩の内容を変えたりしましょう。
2、そのためには、「体調がいいときは運動量の多いこのコース」「調子が悪そうなときは、短い散歩コース」など、いくつかの散歩コースを考えておきましょう。
3、散歩しているときも、飼い主は愛犬の様子をよく見ましょう。呼吸が激しい、立ったまま動かない、座り込んで動かない、など、ふだんの散歩時と異なる様子が見られるときは、無理をせず、必要に応じて動物病院へ行きましょう。
4、体力が低下しているときは、長い散歩を避けて短い散歩を何回か行い、それ以上体力や筋力が落ちないように気をつけましょう。

●散歩中にTASKを楽しくクリアしよう

TASK1
土や砂の上を歩いて足腰を鍛える
土や砂などの柔らかい地面を歩くと、足が沈み込むために自然に足が前に進み、地面を蹴って、足腰の筋肉を鍛えられます。
とくに膝関節や股関節に異常がある場合は、砂の上や土の上、芝生の上など、関節に衝撃を与えないような柔らかい場所を選んで散歩してみましょう。

TASK2
木の根元の上を歩かせて後ろ足を鍛える
後ろ足の筋肉を鍛えるためには、木の根元などがあるでこぼこした地面を歩かせてみましょう。
右回りと左回りで木のまわりをゆっくりと歩かせます。
最初はジャンプしても、次第に後ろ足もきちんと上げて木の根をまたぐようになっていきます。

TASK3
おやつを使って首をストレッチ
ワンちゃんは頭の上げ下げを頻繁に行うため、首の筋肉が凝りがちなのです。
おやつを使って首の筋肉のストレッチです。
ワンちゃんを座らせたまま、おやつを上げたり下げたりして誘導し、首の前や後ろの筋肉を伸ばすようにしましょう。

TASK4
段差の上り下りで足を鍛える
段差を上るときは後ろ足に、段差を下りるときは前足に過重がかかり、4本足それぞれを鍛えられます。
段差をぴょんと跳び越えたり跳び下りたりしないよう、ゆっくりと上り下りちてみましょう。
ただし、関節に異常がある場合は段差の上り下りは避けるほうがよいです。

TASK5
坂道の上り下りで、足、胸、腰を鍛える
坂道をゆっくり上ることで後ろ足と臀部の筋肉が、坂道を下りることで前足と胸の筋肉を鍛えれます。
足腰に負担をかけないよう、できれば土や芝生の坂を選びます。
左右どちらかの足が弱いような場合は、弱いほうの足が谷側になるよう、斜めに上り下りさせてみてもよいでしょう。

TASK6
座ったり立ったりで足腰を鍛える
座ったり立ったりする動作を繰り返して、足腰の筋肉を鍛えられます。
散歩中はただ歩くだけでなく、「お座り」「立って」という指示も取り入れながら歩くようにしてみましょう。
正しい姿勢で座ることができていない場合は、その都度座り方を矯正しましょう。

●ゆっくりした動きで筋力をキープ

雨や雪、台風の日などの天気が悪い日、飼い主の体調がすぐれない日などは、無理して散歩させなくてもよいです。
その時間を室内での運動の時間に当てて、筋力をキープしましょう。
その際大切なのは、愛犬に「楽しい」と思わせることです。
普段とは違う特別なおやつやおもちゃなどのごほうびを用意し、いつもより密接に愛犬と関われば、愛犬も満足できるのです。
室内で運動をさせる場合は、「ゆっくり動くこと」を重視しましょう。
運動量が少ないように見えるかも知れませんが、ゆっくり動くことは、姿勢の維持や関節の位置を正常に保つインナーマッスルを鍛えるのに効果があるのです。
高齢犬でも手軽に行うことができ、高齢犬の体を健康に保つ上で非常に役に立つのです。
飼い主自身の体も愛犬と一緒によいトレーニングになっていることを自覚して行いましょう。

●室内でも運動TASKを楽しもう

TASK1
飼い主の足の上でゆらゆら、後ろ足を鍛える
飼い主は床に座って足を伸ばし、その上に愛犬の前足を乗せて立たせたら、後ろ足に体重がかかり、足腰の筋肉が鍛えられます。
立つのに慣れてきたら、飼い主の足を前後左右にゆっくり揺らし、愛犬が両方の後ろ足で踏ん張って立てるよう行ってみましょう。

TASK2
マットレスの上を歩いて体幹を鍛える
マットレスのように足元が不安定なところを歩くときは、足はもちろん、背中や胸など、全部の筋肉を使うのです。
足の関節に負担をかけずに、体幹も鍛えられます。
とくに高反発マットレスがおすすめですが、普通のマットレスやベッド、クッションなどでもできます。

TASK3
飼い主の足をまたぎ、くぐって、全身を鍛える
飼い主は床に座って足を伸ばし、その上を愛犬にまたがせ、膝を立ててその下を愛犬にくぐってもらいます。
後ろ足や前足、股関節、肩関節、背中、胸など、全身の筋肉をバランスよく鍛えることができます。
愛犬の体の大きさに合わせて、足の高さを変えてください。

TASK4
知育玩具で脳に刺激を与え、全身運動をする
知育玩具の中に好きなおやつを入れて与え、自由に遊ばせます。
おやつを食べようと玩具を鼻先で押したり、前足でおやつを掻きだそうとしたり、転がったおもちゃを追いかけたりすることが運動になるだけでなく、何かを探そうとすることやおやつのにおいが愛犬の脳に刺激します。

TASK5
寝たきりの場合は「伏せ」の姿勢で筋力アップ
横向きに寝かされたままの状態が続くと、首を動かす筋肉が衰えてきて、顔を起こすこともできなくなり、ものを飲み込む力も弱くなります。
そうならないためにも、クッションなどで体を支えて、少しの時間でも「伏せ」の状態を保たせましょう。
伏せの状態を作ったら、おやつをくわえさせて、引っ張りっこをします。
愛犬はおやつを取られまいと、全身の力を使って抵抗することで、首や前足、胸、後ろ足、腰などの筋肉を鍛えられます。

● 運動前には、「ストレッチ」や「マッサージ」で固くなった筋肉をほぐしてから

ワンちゃんや猫といった動物は、朝起きるとすぐに伸びをします。
前足を伸ばしてお尻を上げ、伏せのような姿勢で背中を伸ばし、次に前のめりになって一本ずつ後ろ足を後ろに伸ばしています。
これは寝ている間に凝り固まった体をほぐそうとするワンちゃんのストレッチですが、高齢になると伸びをしなくなるのです。
とくに、後ろ足のストレッチをしなくなるワンちゃんが多いです。
後ろ足が衰えて常に重心が前にあるため、後ろ足を伸ばす姿勢が取りにくいからです。
そのようなときは、飼い主が肩や背中、後ろ足などを温めたりマッサージしたりして、筋肉の凝りをほぐしてあげましょう。

・背中のストレッチ
肩甲骨から腰まで、背骨の両脇を上から下にゆっくりと力を入れずに、ゆらしながら、手のひらでなでおろしましょう。
力を入れると神経を傷めることになりますから、注意してください。
・顔のマッサージ
高齢になって、顔の筋肉がこわばるワンちゃんもいるのです。
なかには口が開きにくくなって、食事をしたり水を飲んだりするのにも苦労することもあるので、
愛犬の表情が乏しくなってきたと感じたときは、スキンシップを兼ねて顔のマッサージをしてみましょう。
経験のない飼い主がすると、力加減がわからず、筋肉を傷めることもあるので、専門家から教わってからしたほうがよいでしょう。

●ワンちゃんを寝たきりにさせないために

愛犬が病気やケガなどをすると、獣医師から「しばらく運動を控えるように」「ケージから出さないように」などと言ことがあると思います。
そのようなとき飼い主は、愛犬がケージから出たそうにしていても禁じてしまうこともあると思います。
しかし、運動を禁止して2〜3日ケージから出さないでいると、愛犬の筋力はぐっと落ちてしまいます。
また、ケージに閉じ込められたストレスが、病気やケガの治りを遅らせることもあるのです。
その結果、寝たきりになるのを促してしまうこともあるため、
安静にするように獣医師から言われた場合でも、「トイレのための散歩には行っていいか」「補助して歩かせていいか」「どの程度の運動ならいいか」といったことをしっかり確認しましょう。

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