電話

072-339-4385

メール

info@yorkshire.jp

営業時間

9:00 – 18:00

●ワンちゃんは留守番が嫌い

留守番嫌いのワンちゃんが多く、困っている飼い主は少なくはありません。
オオカミの時代から群れで生活する習性があったため、留守番はその群れから引き離されることになります。
家族みんなが出かけて自分だけが取り残される留守番は本能的に嫌いなのは当然のことです。
ワンちゃんは、家族を見送るときが特に苦手です。
群れから離れとても不安を感じやすくなります。
ですが、たくさん運動をした後なら疲れて眠り、寝てしまうと不安を感じにくくなります。
そして、退屈だと感じないよう留守番の時に、特別なおやつや特別なおもちゃがあるとストレスや退屈さを感じることなく、留守番をしてくれるでしょう。

●飼い主とワンちゃんとの良好な関係が大事

ワンちゃんに留守番をさせるときにやってしまう失敗は、留守番をさせることに罪悪感を覚えて、罪滅ぼしとして家にいるときに甘やかしたり、過剰にかまったり、おやつをあげたりすることです。
しかし、こうしてしまうとワンちゃんは飼い主から自立をすることができなくなります。
飼い主が自分のそばから離れるたびに不安になってしまうのです。
ワンちゃんにとって、家という快適で安心できる環境で待っていれば、飼い主は必ず帰ってくる。という信頼しあう良好な関係を飼い主とつくることが理想的です。
そういう関係なら、留守番のストレスはとても軽減できるでしょう。

●「退屈」な留守番の時間はなんとワンちゃんの人生の1/4


1人暮らしや共働きの家庭でワンちゃんを飼っているというケースも少なくないと思います。
ワンちゃんは1日の大半を寝て過ごし、飼い主は1日の大半を仕事・通勤や外出に費やしています。
食事や散歩・運動、遊びの時間なども含め、ワンちゃんと飼い主が一緒に過ごす時間はある程度ありますが、ここで注意したいのはそれ以外の時間です。
飼い主が仕事・通勤や外出で外に出かけている間、ワンちゃんは何をして過ごしているでしょう。
もちろん、ずっと眠っているだけではなく、遊んだり食事したりと気ままに過ごしているのでしょうが、それらに飽きれば何もすることがなく、エネルギーを持て余しているのではないで
しょうか。
そういった退屈な時間は、ワンちゃんの1日の4分の1近くを占めると考えられています。
突き詰めれば、ワンちゃんの人生の4分の1という膨大な時間をワンちゃんは持て余しているのです。
留守番時のトラブルは大きな悩みですが、一方で、ワンちゃんはとても長い時間、ひとりぼっちで過ごし、退屈な思いをしているということを改めて認識しましょう。

●「不安」が強い犬はいくつもの「不安の階段」を上ってパニックに

ワンちゃんの性格によっては、留守番がそれほど苦手でないワンちゃんもいますが、とくに飼い主との依存心がとても強いワンちゃんでは、常に飼い主の一挙一動をよく観察していて、飼い主が出かけようとする小さな動作のひとつひとつに敏感に反応するのです。
そしてだんだん不安の度合いが高まっていきたとえば飼い主が毎日決まった時間に出かける場合、着替える、化粧をする(ヒゲを剃る)、食事をする、鍵を持つ、などの毎日のルーティンを行うごとに階段を上るように不安の度合いは高まります。
飼い主の外出を予感したときから支度を整えるたびにだんだんと不安が強くなります。
あるいは、普段出かけない飼い主が、いつもと違う感じの服装をしたり、化粧や身だしなみを整えるのにいつもより時間がかかったり、いつもよりそわそわしたりしていれば、ワンちゃんは敏感に察知するのです。
「今日は出かけるのかな?」という不安が少しずつ高まり、ドアの鍵をかけた瞬間などに閾値を超えて、その不安は頂点に達し、パニック状態になって自分ではコントロールができません。

●「退屈」や「不安」といったストレスが原因のこともあれば、しつけ不足などが原因のことも


多くの飼い主は、留守中の「トイレの失敗」「破壊行動」「吠え」に悩んでいますが、ワンちゃんからすれば、「排せつする」ことも、「ものを壊す」ことも、「吠える」ことも、すべて当たり前の行動です。
ただ、その行動が不適切な場所だったり過剰だったりするだけなのです。
ですから、なぜそういう行動を取るのかをきちんと把握することが必要です。
「退屈」からそういう行動を取るのか、あるいは「不安」がそうさせているかで、飼い主が取るべき対応は異なります。
退屈や不安というストレスの要因となるもの、たとえばしつけや環境、飼い主の接し方などに少し問題があってそれが原因になっていることもあるのです。

●留守番嫌いの原因を知って対処法を探る


留守中のワンちゃんの困った行動の原因としては、「退屈」と「不安」に大別されまずが、さまざまな要因が絡んでいる場合もあるのです。
たとえば、トイレの失敗は、けがうまくいっていないためだったり、いつもより留守番の時間が長すぎて、がまんできなかったりしただけのこともあります。
破壊行動も、ワンちゃんの身の周りに咬みたくなるものがあって、ただ飼い主のにおいをかいでなめているつもりだったり、土を掴る代わりにソファーなどを傷つけたりということもあります。
吠えるのも、まるで楽しい仕事をしたような気持ちで吠えている場合もあります。
留守中の愛犬の困った行動の原因を正確に把握するのは簡単ではありませんが、原因を考慮した上で解決策を探らないと、効果がないだけでなく、愛犬と飼い主お互いに大きなストレスを受け続けることになるのです。

●愛犬とは適度な距離・関係を


愛犬と飼い主の関係は、適度な距離があるのが理想的です。
人間の親子でも密着しすぎると息苦しくなりますが、愛犬との関係も同じです。
甘やかし、過干渉はワンちゃんの精神的自立を妨げ、不安傾向を強め、別離のストレスで苦しませます。
例えば、台所、トイレ、風呂な部屋をつくる、などのルールをつくり、別々に過ごす練習で慣らし、落ち着いてひとりで過ごせるようにしていきましょう。

●外出・帰宅時はさりげなく

飼い主が外出するときの支度の順序を変えるだけでも、そのストレスを軽減できます。
特別なおやつなどで愛犬の注意を引き、その間に身支度を済ませて、そのまますっと出かけるようにしたり、帰宅時も、愛犬を興奮させないよう飛びついてきてもすぐには相手にせず、トイレやいたずらなどの後始末は淡々しましょう。

●犬の分離不安症


幼児期の子供の分離不安症とよく似ている精神的疾患がワンちゃんにも見られます。
飼い主との別離によって引き起こされる恐怖、過度に精神的不安定な症状を「分離不安症」といいます。
子供の発達過程において、親から引き離されると激しく泣き叫び、離れないように要求する時期を経て、親が必ず戻ってくることを理解するにつれて、次第に慣れていきます。
ワンちゃんの場合にも、飼い主が出かけようとすると著しく不安感を呈し、落ち着かなくなり、飛びついたり、吠えたりします。
通常は飼い主の外出後30分がピークで、その後1時間程度で落ち着いて、眠ったりして過ごします。
しかし、深刻な症状になると、1〜2時間以上も吠え続けたり、落ち着かずに周囲のものや自身の手足を咬んだりなどして、強い不安行動が続きます。
そのような場合には、動物病院にて薬を用いた治療を行うことがあります。
現代社会では、ワンちゃんを留守番させるのが当たり前とはいえ、軽く考えずに、愛犬の不安にきちんと向き合うが大切です。

●生理的要求を満たせば留守中は寝て過ごせる


ワンちゃんに留守番をさせるときの基本は、たっぷり運動させ、トイレも済ませ、食事を与えてから出かけます。
そうすれば、ものを破壊したり吠えたりするエネルギーもなく、そのままぐっすり寝て過ごすのです。
起きたあとに遊べるようなおもちゃやおやつも用意しましょう。
ガムやコング、ぬいぐるみなどの咳むおやつやおもちゃは満足感が高く、留守中の破壊行動や吠えを軽減する効果があります。
遊びたい・食べたい・寝たい・排せつしたいといった生理的要求を満たしたうえで、留守番時には、おもちゃ、食事、水、おやつ、快適なベッドなどを用意してお出かけしましょう。

●生活習慣や生活リズム、環境を見直して悪循環を断ち切る


留守番時の困った行動の原因が、普段の生活の中に潜んでいることも少なくありません。
たとえば、多くの飼い主は、ワンちゃんに留守番をさせることに罪悪感を感じて切々と別れを惜しんで出かけ、帰宅時は、興奮して出迎える愛犬とドラマチックな再会をするのではないでしょうか。
しかし、そうした行為によって、留守番時と飼い主のいるときとの差による不安を感じさせ、留守番嫌いをあおります。
また、前項で説明したように、外出前はできるだけ愛犬にたっぷり運動させたいものですが、忙しい毎日の中で、ワンちゃんとの散歩がないがしろになり、生理的要求が満たされないことで留守番嫌いの悪循環につながっていきます。
ワンちゃんの留守番時のトラブルに困っているときは、こうした生活習慣や生活リズムを修正したり、不快な環境に置いていないかを見直したりする必要があります。

●3大トラブル対処法


−トイレの失敗対策のポイント
トイレのしつけをやり直す:子犬だけでなく成犬でも、まだトイレのしつけが完了していないために失敗していることはありませんか? トイレのしつけをやり直しましょう。
トイレシーツを多めに:子犬の場合はがまんできる時間も短いことから、留守中はシーツを多めに置きましょう。成犬でも汚れたシーツは使いたがらない犬もいますので、清潔なトイレを複数用意しましょう。
病気がないか確認することも必要:老犬の場合は、トイレの失敗の陰に病気が隠れていることもあります。急にトイレを失敗するようになった場合は、一度動物病院で診察してもらいましょう。トイレの失敗がある場合は、外出時はトイレシーツを全面に敷きつめたサークルの中で過ごさせれば一切失敗になりません。
−破壊行動対策のポイント
外出前にたっぷり運動を:破壊行動をなくす最も効果的な方法は、疲労感ですぐに眠りたくなるほどたっぷりと運動させることです。不安感があると破壊しやすくなりますが、疲労感が強ければ、不安を感じることは少なくなります。破壊行動でストレスを発散させるのではなく、走らせてストレスを発散させましょう。
破壊できるものを置かない:ワンちゃんは咬んでいいものと咬んではいけないものの区別がつきません。ワンちゃんが留守番をする部屋には、スリッパやクッションなど、咬んでボロボロにするようなものは置かないようにしましょう。
頭を使わせる:破壊行動するほどエネルギーが余っているワンちゃんには、体を動かすだけでなく、おやつをつめたコングなどの知育玩具で頭を使わせるのも効果的です。また、段ボール箱の中におもちゃやおやつを入れて、工夫して取り出すよう、わざと破壊させるように仕向ける方法もあります。ただし、壊されて困る箱はきちんとしまっておきましょう。
−吠え対策のポイント
外出前はたっぷり運動を:吠えることでストレスを発散させていることは多いものです。外出前は、吠える元気がなくなるくらいたっぷり運動させ、疲労感で寝てしまうくらいが理想的です。
静かな部屋で留守番させる:外の気配に反応して吠える場合は、雑音が聞こえにくい部屋で留守番させましょう。
苦手な音には徐々に慣らしていく:特定の音に反応して吠える場合は、その音を録音して何度も聞かせてその音に慣らしていきます。最初は小さな音で聞かせ、音と同時におやつをあげます。何度も繰り返しながら徐々に音を大きくしていき、大きな音でも吠えずに平気でおやつが食べられるほどに慣らすようにしていきましょう。

●留守番あるある


ケース1
最近急に、留守番が苦手になりました。それまでは留守番ができていたのですが、外出すると体調を崩すようになりました。また、この頃から、雷や花火などがパニック状態になるようになりました。
アドバイス
ひとりで家にいるときに何か大きな音がしてとても怖い思いをし、その影響で留守番が嫌いになったかもしれません。まずは原因となった出来事がが何かを確認しましょう。また、苦手な音などに慣らすしつけもしていきましょう。


ケース2
帰宅すると、家具はかじられ、クッションはボロボロ。何度叱っても、破壊癖がなおりません。帰宅するとごめんなさいのポーズもします。
アドバイス
単に遊びや退屈しのぎでやっていることが多いと思います。運動量を増やすことを第一に。咬みたいと思う気持ちを発散できるおもちゃをサークルの中に用意して、その中で過ごさせるとよいと思います。ワンちゃんはあなたの雰囲気から叱られることを予想し「ごめんなさい」のポーズをするだけで、本人はなぜ叱られてるのかわからないのです。環境を変えずに叱るだけでは解決はしないのです。


ケース3
留守中、愛犬がずっと吠えていると、ご近所から苦情がきてしまいました。吠えるのをすぐにやめさせるには
アドバイス
吠える原因はいくつもあり、例えば、自分が家を守るという自覚が強くなって吠える、来客を追い払う成功体験によって吠えることに自信をもち、自分が仕事をした気持ちで満たされるまで吠えるのです。他にも不安できゃんきゃん鳴くのは子犬に多いです。どのような状態で吠えているのかビデオに撮って調べてみましょう。


ケース4
普段は失敗しないのに、お留守番の時だけ、当てつけのようにトイレをしっぱいするのですが
アドバイス
ワンちゃんは当てつけで排せつをする気持ちを持っていません。子犬の場合は、我慢できる時間が短く、トイレのしつけが完全ではないため失敗するケースがあります。成犬の場合は、普段と留守番中の行動の違いや変化の違いがないか、ビデオなどで調べましょう。年をとるにつれ、病気や不安から失敗することがありますので、病気でないか確認しましょう。


ケース5
家の中でも常にくっついてくるのですが、鍵を手に出すと、ぶるぶる震えだし元気がなくなります。
アドバイス
飼い主への依存心が強すぎるため、日ごろの接し方を見直しましょう。1日のうち少しでも別々の部屋で過ごすことに慣らしていきましょう。また、鍵の音や見て反応する場合は、休日も常に鍵を身に着け、刺激に慣れさせることから始めていきましょう。
ケース6


普段はしないのに、留守番になるとごみ箱をあさっていろいろ食べます。
アドバイス
一度ごみ箱の中のものを食べた経験があり、おいしかったと覚えているのです。留守中は叱られることがないため、楽しんでやっているのでしょう。ワンちゃんは一度経験したことは忘れません。留守番させるときは、そのごみ箱に触れさせない、キッチンに入れない、ごみ箱の位置を変えるなどをしてみましょう。

Follow Me!