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●健康な犬にも体臭がある

ワンちゃんは、さまざまな場所で活躍してきました。
赤ちゃんのように小さく愛らしい愛玩犬、牧場で家音を守るため一日中走り回る牧羊犬、獲物のにおいを追跡して、吹えて足止めする獣猟犬、冷たい水にも平気で飛び込み、獲物をくわえて回収する鳥猟犬など、多種多様な犬種がいるのです。
ワンちゃんの体臭は皮脂や汗(アポクリン汗腺からの分泌物)によるもので、健康なワンちゃんでも体臭がありますが、犬種によって体臭の強弱があります。
一般的に、水泳が得意なワンちゃんは皮脂が多く、体臭が強い傾向があります。
皮脂が多ければ水に飛び込んでも皮膚が濡れにくく、体をぶるっと振るわせるだけで水を切ることができますが、皮脂が体臭の原因になるのです。
そのほか、耳が垂れているワンちゃん、顔にしわが多いワンちゃんは、耳の中やしわの間が蒸れやすいため、細菌が繁殖してにおいが発生しやすくなります。

●いつもと違うにおいのときはほかの症状がないかチェック

人の鼻はにおいに慣れやすいため、ワンちゃんのにおいも、毎日嗅いでいるうちにあまり気にならなくなるものです。
しかし、ワンちゃんの体からいつもと違うにおいがしているときは、どこかに異常がないか、目で見たり触ったりしてよく観察してみましょう。
口臭が強いときは、歯茎や舌に腫れや変色がないか、歯石がついていないか、歯のぐらつきがないか、食べにくそうにしていないかなども合わせてチェックしてみましょう。
耳からいやなにおいがするときも、耳垢がないか、耳の皮膚にただれや変色、脱毛などがないか、耳の後ろをかいたりしきりに頭を振ったりしていないかなども観察してみましょう。
お尻からいつもと違うにおいがするときは、肛門や生殖器の異常がないか、排泄物の色や状態はどうか、擦れて赤くかぶれたりしていないか、腫れなどがないかを確認してみましょう。
全身からいつもと違うにおいがすることがあります。
脱毛はあるか、皮膚に温疹やかぶれなどがないか、フケがないか、しこりなどはないか、食欲や熱はどうか、いつもと同じように選かかなどもチェックしてみましょう。

●梅雨時の衛生管理

梅雨時はワンちゃんのにおいが強くなる、と感じている飼い主は少なくありません。
ワンちゃんの体には毛が密集して生えているため、夏は毛の中が蒸れやすく、皮膚表面にいる微生物が活発に繁殖して、においを発生し易くなります。
とくににおいが強くなるのは、背中、足の付け根、また、においだけでなく、かゆみ、脱毛、発疹、フケ、ただれなどのトラブルも起きやすくなります。
こうしたトラブルが多いのは、口の周り、目の周り、足の付け根、お尻、おなか、耳の中、指の間、しわの間などです。
においや汚れが気になる季節は、毎日でもシャンプーをしたくなりますが、毎日のシャンプーはワンちゃんにも飼い主にも負担です。
現在はさまざまな種類のボディケア用品が市販されていますから、手軽なケアからしっかりケアまで、用途に合わせて選んで自宅で上手にケアするようにしてみましょう。
全身をくまなく触るシャンプーは、愛犬の健康をチェックするにも絶好の機会なのです。
普段はトリミングサロンでシャンプーしてもらうという飼い主も、自宅でのケアのポイントをつかめば、愛犬・飼い主ともに快適な夏を過ごすことができます。

●においのメカニズム

ワンちゃんの体臭は、汗と皮脂が混ざったものが元になっています。
ワンちゃんは全身に毛が生えていますが、毛穴には皮脂腺とアポクリン汗腺も同居しており、アポクリン汗腺から出るべたべたした汗と皮脂腺から出る皮脂が混ざり、それを皮膚の表面にいる微生物(常在菌など)が分解してにおいが発生するのです。
夏場に体臭が強くなるのは、高温多湿の環境のために被毛でおおわれた皮膚が蒸れ、常在菌が過剰に繁殖するからで、とくに、背中、足の付け根、耳周り、内股のにおいが強くあらわれます。
なお、アポクリン汗腺は人のわきの下にもあり、においの元になります。
暑いときにかくさらさらしたにおいの少ない汗はエクリン汗腺から出る汗で、ワンちゃんの場合、肉球部分にあります。

●日常のボディケア

・散歩のあとは、洗浄成分が入ったシートで手軽にすっきり汚れ落とし!
毎日の散歩のあとは、洗浄成分入りのシートで拭くのが手軽で便利。
足の汚れはもちろん、おなかについた土ぼこり、雨の日の泥はね、背中についた花粉などもすっきり除去できます。
静電気防止効果のある製品なら、毎日使っているうちに、ほこりや花粉がつきにくくもなります。
長毛のワンちゃんの場合は、毛をかきわけながら拭くようにするとよいでしょう。
散歩のあとだけでなく、ちょっとした汚れに気づいたときも便利です。
食事後の口周りの汚れが気になるとき、目の周りに涙や目やにがついているとき、耳の周りの汚れが目についたときなども、さっと拭くことができるのです。

・水のいらないシャンプーで気になる汚れも気軽にオフ!
肉球の間などシートタイプでは取りにくい汚れを取りたいとき、お尻周りなどを手軽に清潔にしたいとき、顔周りや耳周りなど水がかかると嫌がる部分をきれいにしたいときなどは、水で洗い流す必要のないタイプのシャンプーが便利。
泡のまま出てきますので、泡を手に取って気になる部分につけ、よくもみこんでからタオルなどで拭き取ります。
水のいらないシャンプーは、体調が悪いとき、病気やケガをしているとき、介護が必要な犬や高齢犬、水を使ったシャンプーが苦手なワンちゃん、災害などで避難生活を送っている場合などにも使えます。

・月に1度はシャンプーで地肌まで清潔に。健康チェックもしっかりと!
ワンちゃんのシャンプーというと「面倒だな」と思うこともあるかもしれませんが、全身をくまなく触ることにより、被毛に隠れていて気がつきにくいワンちゃんの異常にも気づきやすくなるのです。
また、シャンプータイムはコミュニケーションクイムになります。
優しく声をかけながら、くまなくチェックしながら、体を洗いましょう。
シャンプーをするときは、3段階に分けて行うと効果的です。
1、予洗い
ブラッシングのあと、洗面器にシャンプー剤とお湯を入れて洗よく泡立て、愛犬の体にかけて軽く洗いましょう。お湯だけよりも漫透しやすくなります。泡がいきわたったらシャワーで洗い流しましょう。
2、本洗い
再びよく泡立てて部分ごとにていねいに洗います。耳、足、お尻などは念入りに洗いましょう。顔や目の周りはスポンジにしみ込ませて当てるとやりやすいです。洗いながら全身をチェックしましょう。
3仕上げ洗い
すすぎ残しがないようにしっかりすすぎましょう。

●強い口臭は、健康の注意信号

多くの人が、愛犬の気になるにおいとして「口臭」をあげています。
健康であれば、食べ物のにおいはしても、気になるような口臭はありませんから、口臭が強い場合は、歯周病が始まっている可能性が高いといえます。
すぐに獣医師に診せることをおすすめしま歯垢の中の細菌によって、歯の周りの歯肉組織に炎症が起こっている病気の総称が歯周病です。
歯周病が悪化すると、あごの骨が溶けるなど口腔内に問題が起きるだけでなく、血管を通して全身に細菌が回って内臓に深刻な疾患を引き起こすこともあります。

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