二月の飼い方
二月の飼育管理のポイント:犬舎を暖かくしてあげること。日光浴をさせてあげることです。これは寒中の飼育として、栄養食にも勝る大切なことです。十歳以上ぐらいのヨーキーは、特に寒がりで、気温が低いと風邪や気管支炎をわずらい、咳が出やすいので、被毛をカットした犬には、室内でもガウンを着せて暖かい場所に置くよう配慮してあげましょう。
食事
十歳以上の老犬ですと、食欲のない犬は少なく、むしろ食べたがる方が多いようです。食べることが一番の楽しみのように…。食事も一番先に与えるようにします。しかし、太り過ぎは内臓、特に心臓を圧迫して、咳の原因となったり、諸病を招きやすいので、食事と運動のバランスは常に考えて、質、量共に過剰にならないようにしてあげましょう。
運動
寒くても運動はなるべくさせたいものです。十歳以上にもなりますと、寒い間、食べては寝て、とあまり動きたがりません。こうした状態ですと運動不足から肥満体となって健康上悪いので、暖かい時間帯を定めて毎日同じぐらい、短時間でも規則正しく運動をさせてあげると、若々しさが長持ちします。そうした元気な雌は八歳ぐらいまで出産し、雄も十五歳前後まで、まだ交配可能です。
手入れ
健康を保つ上に大切なことに歯の管理があります。定期的に歯石の除去を獣医さんにしてもらい、ぐらぐらしている歯は抜いて、痛みのないようにしてあげることが大切です。歯の痛みのために食欲が落ちたり、歯槽膿漏の悪化が原因で鼻炎を起こし、呼吸困難になった例があります。これらは抜歯によってすっかり回復しました。歯が全部抜けてしまっても固いフードをばりばり食べて元気でいる犬もたくさんいます。シャンプーは、血行をよくしますので、寒いときでも回数は多くした方がよいと思います。ただし、シャンプー液にあまり長くつけますと皮膚が荒れますので、手早く行ない、お湯で体を暖める時間を長くした方がよいでしょう。必ずリンスまたはトリートメントをして仕上げてください。終わった後はすぐに寒い所に自由に放さないで、暖かいハウスに覆いをかけて、ゆっくり眠らせてから出してあげるようにしますと風邪をひきません。