八月の飼い方
八月の飼育管理のポイント:八月に入ると、湿気は大分とれてカラッとした暑さに変わりますが、ますます焼けつくような太陽の下、夏バテをさせないためには、犬舎も涼しい場所を選んで移動させ、睡眠を充分とらせましょう。下痢をしたら注意してください。パルボの予防注射は一〇〇%の効果は期待できませんので、済んでいる子でも、下痢、嘔吐のはげしい症状が起きたときは、急いで診てもらいましょう。
食事
毎日うだるような暑さの中でも、子犬は案外食欲旺盛のものです。しかし、食べ過ぎや、回虫、原虫などが害をして、食欲不振や下痢など起こすこともありますので、子犬が急に食べないことがあったら、適切な判断をして処置をとりましょう。食べ過ぎの下痢には、ビオフェルミンなどがよく効きます。
運動
涼しいときを選んで、庭で遊ばせるか五、六カ月の子は引き紐をつけて外に出ます。路面の熱いときは涼しい公園の木蔭などに抱いて行って遊ばせると、ストレス解消にもなります。散歩に出つけない子を急に人の大勢いる所に連れて行った場合、ブルブル震えたり腹這いになってしまって怖がったりしますが、静かに声をかけてもらい、好きなものを少し与えてもらうようにしてだんだん人や紐に慣らして、運動の楽しさを教えてあげましょう。散歩のときは必ず紙とビニール袋を持って行き、排便したら持ち帰って捨てるようにしましょう。
手入れ
耳の中が汚れていると、脚で掻きますので、大切な毛をむしってしまうことがあります。また、耳の外側にも湿疹などが出ていますと、これも掻く原因となります。耳の中の汚れがひどい原因に、耳ダニがいたり、外耳炎が起きていることがよくありますので、注意してみましょう。耳ダニは、垢を一部とり出して明るい所でじっと見ていると、動く微生物がいるのが見えます。いずれにしても、ローションを入れてよく拭きとり(耳アカがついてこなくなるまで)その後に、イヤー・パウダーをふりかけるか専門の薬が入手できない場合は、獣医さんに診てもらいましょう。