愛犬の強敵とも言える病気の一つであるフィラリア症のチェックの時期です。
フィラリア症とは犬の心臓糸状虫症のことで、この糸状虫の発育には必ず中間宿主が必要で、蚊がその中間宿主です。夏にミクロ・フィラリア(フィラリアの子虫)を有する犬を蚊が吸血し、同蚊が他の犬を吸血する際に前犬から吸血したミクロ・フィラリアを皮下組織に移行させ、これにより、フィラリア虫が感染するわけです。一夏を過ごした犬の三八%、二夏を過ごした犬の八九%、三夏を過ごした犬の九二%が感染していると言われています。
この時期に、ミクロ・フィラリアの有無を検査し、感染を確認したならば、どのように治療するか、主治医に相談してください。
現在では感染をしていてもおそれることはなく、早期から治療すれば、完治、つまり糸状虫およびミクロ・フィラリアを殺滅することができます。また内服薬を使用してミクロ・フィラリアが成虫にならないように作用させ、フィラリア症の発症を防ぐことができます。この薬は約半年間、体重に合わせて服用します。