七月の飼い方
七月の飼育管理のポイント:後半は長い梅雨も明け急に焼けつくような暑さの上に、湿度もかなり高く凌ぎにくい月です。子犬にとっても高温より多湿の方が問題で、風通しをよくしたり、クーラーを入れたり工夫をしてなるべく快適にしてあげましょう。クーラーは、使用の場合は風を直接当てたり、強くかけ過ぎは禁物で、クーラーをかけたために風邪や下痢を起こさないよう気をつけましょう。
食事
発育旺盛な子犬時代は、同一環境の所では少々条件が悪くても、めげずにすくすく育つものですが、飼い主が変わって新しい環境のもとに置かれると、慣れないために神経を使って食欲が衰え、体力が弱まったりするため、腸内の寄生虫や雑菌、原虫類が活発になって、下痢症状を起こすことがあり、ひどいときには血便にもなります。特に夏期においてはこのようにならないために、同一環境にいるうちに、獣医師に検便をしてもらい、適切な処理をしてもらってから他に移すようにすれば、このような心配がありません。
また、ジステンパーやパルボ・ウイルス感染症などの予防注射を行なう時期にあるものについては、健康状態をよく整えてからしっかり受けるようにしましょう。
食事は暑い割にはよく食べるものですが、中にはあまり欲しがらない子もいます。一回ぐらい絶食してみてください。食べ残しは早く捨てるようにして、食中毒から守ってあげましょう。水は一日二、三回は新しいものと取り替えてあげましょう。夕方、日の落ちる頃には忘れずに蚊とり線香などで防虫を施し、フィラリアから愛犬を守ってあげましょう。
運動
涼しい家の中か、サークルの中で、おもちゃなどを相手によく遊ぶ子は、割合心配ないのですが、じっとしているおとなしい子には、努めて遊んであげます。
予防注射も完了している子には、涼しい頃合いをみて、戸外に連れ出し、運動をしてあげるとよいのですが、路面のまだ熱いうちは避けましょう。
手入れ
湿気が多いと子犬でも毛玉ができやすく、体も不潔になりがちです。シャンプーの回数も少しふやしてさっぱりさせてあげましょう。サラッとした被毛からただようシャンプーのよい香りは、暑いときには快いものです。シャンプー後は、涼しいハウスでひとねむりさせてから出すようにしましょう。