五月の飼い方
五月の飼育管理のポイント:五月も後半になると、梅雨入りを控えて雨の日もかなりあります。前半の新緑の晴天の日の心地良さを、犬と共に味わい、入梅を迎える前に体力作りを充分にしておきましょう。
食事
栄養価の高い食事とは、美食にあらず。よく研究されて作られたドッグフードが最高で、嗜好が合えばこれに越したものはないと思います。ドッグフードには、犬に必要な蛋白質をはじめ、各種の栄養分がバランスよく配合され作られていますので、できれば固いまま与えて、水は充分にいつでも飲めるようにしておけばそれだけで充分のはずです。人間の食習慣から少しもの足りなさも感じられますが、色々やってみてこの方法が一番良いことをいつも感じています。他のものを与えるのなら、ご褒美として極めて少量を手で与えるなどの方法が良いでしょう。手で与えるときには、必ず高い位置から声をかけながらあげますと、人間に慣れ、顔を上げ、姿勢もよくなり、顔に表情が出てきます。これは特にショーに出す犬にはぜひ必要な事柄です。
手入れ
四月の手入れの項で書きましたことを毎日続けられると良いでしょう。はじめはなかなか大変ですが、慣れてきますと時間も半分で済むようになります。手入れ台もいつも決まった同一のものを使用して、声をかけ、話しかけながら手入れをしてあげると、台の上に立てば手入れをしてもらえると、犬の方で待つようになります。こうなれば犬を自由自在に扱うことができるようになります。
手入れのとき注意したいのは、皮膚病ができていないか、またはノミがついていないかよく確かめてみる必要があります。ノミなどがついていますと、痒い場所に歯を立てて咬むようなしぐさをします。首すじのところや、尾の付け根などの毛を分けてみますと、ノミの糞がついていればノミのいることが分かります。被毛のきれいなヨーキーが、これらが原因で皮膚を掻きますと大変なことになります。よく注意してみましょう。
運動
運動中は犬につけた引き紐を左手で握り、自分の左側を歩かせるようにします。歩道のない場合は道路の左側を歩かせるようにします。散歩はただ単に散歩と考えずに、愛犬の運動のためと思って、ブラブラと歩くだけでなく、速度に変化をつけて、早足、ゆっくり、駆け足などと時々交互に行ないます。