三月の飼い方
三月の飼育管理のポイント:三月も前半はまだ寒い日も多いですが、後半お彼岸過ぎあたりからは大分暖かく感じるようになり、日照時間も長くなって、子犬たちにとって大変よい環境となります。発育盛りの時期ですので、食事と運動で体力作りを心掛けましょう。
食事
春と共に食欲が旺盛になってきます。あまり食欲のない小柄な子犬には、一回分の量を少なめにして回数を一回ぐらい多くし、食事の内容も好みの肉類などを少し多く入れ、カルシウム、エビオスなどを添加して与えます。特別体に異常のない場合、与えた食事を直ぐに食べないときは、一、二回絶食させることも考えましょう。それでもあまり効果なく、常に食欲のない子犬は将来健全な犬として期待できない場合があります。
運動
運動と食欲とは表裏一体、よく動く子は食欲も旺盛であり、体も固くしまっています。暇がある限りなるべく多く遊んであげてストレスを発散させ、しつけの面もしっかりつけてあげましょう。小さ過ぎる子は特に体を動かして食欲をつけてあげ、遊んだ後は静かな暖かいところで安眠を充分させましょう。
手入れ
生後四カ月頃から手入れもぼつぼつ本格的に始めましょう。手入れ用具は使う人によってまちまちですが手入れ台、金櫛、ピン・ブラシ、獣毛ブラシ(あまり毛が柔らかくないもの)、被毛用オイル、セット・ペーパー、輪ゴム(七~八番)、ハサミ、犬用爪切り、耳掃除用綿棒、犬用シャンプー、リンス、トリートメントなどが最低必要品です。手入れ台については一月の手入れの項を参照してください。その他の器具についてはまた後に書きます。
犬舎
日中暖かくても夕方より夜間は急に冷えてくるのが三月の特徴です。子犬の体温は三八度四分前後ありますから、人間より体温が高いので、寒さも余計に感じるはずです。室温も二〇度以上(床面の場所で)にし、犬舎には覆いをするなどして安眠できるようにしましょう。