二月の飼い方
二月の飼育管理のポイント:寒気と空気の乾燥、これはヨーキーの被毛の大敵です。暖房と湿度の調節は、毎日気をつけなければなりません。加湿器などによって室内の乾燥を防ぐことも結構でしょう。またブラッシングやセット・アップのゆき届いた所は別として、下に垂れた被毛や、ラップしていない所は、そのまま外気に触れますので、水分やオイルの補給をしながらブラッシングするなどの工夫が必要です。
食事
被毛の成分は、高質な蛋白質が主になっています。若犬時代は被毛のもっとも伸びるときです。毛の生える畑である皮膚や筋肉に栄養がゆき届かなくては美しい被毛も育ちません。皮膚、筋肉に適度の刺激を与えるために、日頃の鍛練(運動、日光)と偏らない食事が必要であり、ドッグフード+ミルク、チーズなどが理想の食事でしょう。
手入れ
二歳前後で、よく鼻梁および耳の毛が脱ける犬があります。これは気温が最低になる二月頃から、暖かくなる四、五月頃にかけて起きる現象です。原因は色々の説がありますが、カビ説が有力で、霜焼けだとも言われます。寒さが大きな原因をなしていることは事実です。そしてかかりやすい傾向のものは概して被毛がシルキー状のものに多く、ウーリー状の毛質のものはほとんどかかった例をみません。このことについての究明はまだなされていませんので、予防としては特にかかりやすい体質の犬は、寒い期間を特別暖かい場所に置き、室温を二五度ぐらいまで上げるように心がけましょう。経過をみてますと、寒い時期に罹患して、やや暖かくなる頃に症状が現われ、放置しておいても夏を越える頃から、元通りに発毛して、秋頃にはすっかり以前の状態に戻り、また寒さによって同じ繰り返しをするのが通常の例です。
運動
外は寒く積雪地帯では雪も多く降る時期ですので、戸外運動は望めません。このような時期には室内に放し飼いにしておくとか、サークルで広めに囲い、その隅に犬舎を置いてあげて、自由に犬舎の中にもぐりこめるようにしておきます。
犬舎
犬舎は戸や窓を開けると直射日光がさし込むような所でしたら理想的です。犬舎の中にはよく陽に干したバスタオルなどの敷物を入れてあげますと快適に休めます。