九月の飼い方
九月の飼育管理のポイント:雨の多い月ですが、晴れた日はまだ残暑があります。けれど湿気る大分少なくなって、ほっとした感じもします。二~五歳ぐらいまでのヨーキーは七、八月にかけての運動不足が重って、体力も弱くなっている感がありますのて、少し凌ぎやすい日には外に出してひと回りしてきましょう。
雨上がりの日は、温度が急上昇して、ノミや蚊が急発生することがありますので、散歩の途中拾ってくる可能性もありますから、帰ってからの手入れ、犬舎の掃除などして防ぎましょう。
食事
食事は私の考えですと、高級ドライ・ドッグフーが最高だと思いますが、人によってはまちまちであり、生肉や米飯が良いとか、野菜や果物を与えなければいけないとか、皆、自己流の考え方で与えるがあります。犬の嗜好性に合わせて手造りのものを与えるのは一つには自己満足にはなりますが、果たしてそれが良いのかどうかは疑問です。手造りする場合は次のことを頭に入れておくべきです。
①蛋白質や脂肪だけでは不充分です。
②骨を作るために、リン1、カルシウム2、の割合で混ぜ合わせたものとビタミンDの入った食事が必要です。特に子犬時代は成犬の三倍もの量が必要のようです。
③各種ビタミンもそれぞれ必要ですが、ビタミンCだけは犬の体内で生産されると言われ、調理に特別の配慮はいらないようです。
④食事の嗜好性は味ではなくて、主として嗅いによって左右されるようです。
これらの諸点を考えて合理的、科学的に調理されているのが、高級ドライ・ドッグフードであることを少えてみて、少しもの足り無さはありますが、これの使用をおすすめします。
手入れ
二~五歳位の時、「やはりヨーキーを飼ってよかった」と感じるのは、シャンプーしたときの美しいルスティール・ブルー色の毛を眺めたときでしょう。見事に伸びた絹糸のように光る毛は、他の犬種には見られない独得の魅力です。この美しさは毛が長い程立派に見えるものです。しかし、このように長くするにはただ、とかして垂らしているだけではそう長くなるものではありません。毛の保護と、動きやすくさせる意味で、セット・アップが必要です。方法は前述しましたが、詳しくは(誠文堂新光社発行)「<犬種別シリーズ>ヨークシャイア・テリアのセット・アップの仕方」を参照してください。