五月の飼い方
五月の飼育管理のポイント:五月晴れの日はすがすがしいものですが、直射日光はもう相当強く感じられます。日陰を作ってあげないで、うっかり日なたにばかり置きますと、成犬、特に五、六歳の犬は、呼吸がハーハーと激しくなり大変な状態になることがあります。日射病にならないように。
手入れ
幼犬の項で書きましたが、涙やけが気になるほどでしたら、ペット・ショップで涙やけ除去の薬を求めてきて根気よくつけてやり、それでもなお効果がなく涙がひどく出る場合は、結膜炎などが起きていないか獣医さんに相談するか、ペット・ショップで目ぐすりを買ってつけてあげるとよいでしょう。それでもまだ効果の無い場合は、獣医さんで涙腺の手術をしてもらうとよいでしょう。
目のあたりの汚れがひどいとせっかくの可愛いはずの顔が台無しで、ことにショーに出るヨーキーにとっては品を欠いて不利な条件となってしまいます。早めにお手当しましょう。
犬舎
天気の良い日は布とん干しをするように、犬舎や敷物、覆いなどは全部陽に干して清潔にしてあげましょう。散歩のときに拾ってきたノミなどが殖えないうちに発見して退治します。犬舎によっては毛やゴミクズがたまって、ノミや寄生虫の発生場所になっている場合がありますので、まめに掃除して寄生虫から守ってあげましょう。
またヨーキーは成犬ともなると、暑さ寒さもじっと耐えるところがあり、うっかりすると病気にしてしまうことがありますので、場所も今までより風通しの良い所に移動してあげて、肌寒い時とか夜間などはちょっと覆いをかけてあげましょう。
食事
美しい被毛をより美しく長くする秘訣は、毛の手入れの外に栄養面も考えてあげます。被毛の栄養になる蛋白質、脂肪類は、ドッグフードで充分間に合いますが、ショーに出す場合は、日頃から生肉とか卵黄、チーズ、バターなどを単体で、おやつ代わりに与えるとさらに効果があるようです。ビタミンE剤入りの乳製品の添加を少し長く続けますと、パサパサした毛もしんなりとして、毛艶を増す例を見ています。しかし、そのような特別のものを与えなくても、美しい被毛を持ったヨーキーはたくさんいます。参考までに記してみました。