三月の飼い方
三月の飼育管理のポイント:成犬でも二~四歳ぐらいまでは、体の充実を積極的にはかった方がよいと考えられます。五歳でやっと人生ならぬ犬生半分、十歳を過ぎても健康に生活させるためにはこの時期の鍛練を必要とします。三月頃から鍛練することを念頭に置いて、充分な運動をし、休養、栄養についても適切にとらせるようにします。
運動
犬を戸外で引き運動させる場合、道路の中央側を人間が歩くようにし、犬は端寄りを人間に付いて歩くようにします。反対に犬を中央側に引いていますと、車の通る側になりますので、事故に合う危険性もあり、また車で通る人への迷惑にもなりかねません。散歩によって事故を起こすことのないように、引き紐もあまり長くせず、人間の足元から離れないように心がけましょう。また裏道の散歩の場合は、車やバイクなどに気をつけ、特に交差点などは立ち止まって犬を抱えて渡るぐらいの注意をしましょう。
手入れ
二~四歳ぐらいになりますと、口吻の周りの毛も相当長くなります。セット・アップ(毛の保護や、物を食べやすいようにするため、口ヒゲ、顎ヒゲを紙に包んで折って輪ゴムで止める)してあるものは、毎日とかしてあげ、替えるようにします。短く切ってあるものについては汚れがついていたり、毛先がはね上がって目をついたりして、目やにで汚れていないか注意します。目やにが固まってついていれば、櫛の先で取り除き、全体の汚れを蒸しタオルかガーゼで拭いて、濡れた所を乾かしてからオイルを補給してきれいにとかしてあげるとよいでしょう。
犬舎
日中は大分暖かいときがあります。犬舎はきれいに拭いた後、屋外に出して日光消毒を時々するとよいでしょう。
また、同時に覆いの毛布やタオルも日光に当て、敷物の布なども洗濯をまめにしたり、日に干したりしたい月です。