十二月の飼い方
十二月の飼育管理のポイント:暖房器具を使用する季節です。これから来年の三、四月まで、ずっと保温をすることになるでしょう。保温はそれぞれ家屋構造によっても異なり、また飼育頭数などによっても変わってきますが、夏とは反対に、保温によって空気が乾き過ぎることになりますので、湿度に気をつけ、加湿器などによって適度の湿度を保ち、毛をいためないようにしましょう。
犬舎
人間も同じで、年をとるほど寒がりになるようです。暖房の方法は、直接、犬の体を暖める方法と、部屋全体を暖める方法があります。この年齢のヨーキーでもう被毛の美を強く求めなくても良い場合は、直接暖房の方が適切でしょう。用具として、犬用のマット・ヒーター、湯タンポ、電気アンカなど、種々ありますが、人間用の電気アンカは、コードを咬み切られるおそれがありますので注意しましょう。いずれも熱い部分が直接体に触れないように、タオルや毛布で包んで入れてあげてください。また湯タンポは、お湯が冷えたのを忘れたままでいますとかえって害がありますので、その点を忘れないように気をつけてください。
室内暖房の場合は、上部と床面の温度差は四、五度もあることを考えに入れて、寝箱の位置を考えてあげましょう。
運動
食事は運動量とにらめっこで調節します。四、五歳以上になると動きが段々緩慢になってくるのに反して食欲の方は割合旺盛ですので、つい食べさせ過ぎて肥満になりがちです。肥満から、心臓や、肝臓障害などを起こしやすいので、肥満を避けるためには、広い運動場を用意しても自分からはなかなか動いてくれませんので、どうしても引き運動が必要になってきます。食事は控えめにして極力糖分、脂肪分は避けてください。
手入れ
ヨーキーは小型犬の中でも特に歯が弱いように思います。歯石がつきやすく、そのため歯槽膿漏におかされる子が多く、二歳ぐらいから歯がゆるみ出して三歳あたりで抜けはじめることがあります。
歯槽膿漏になりますと、口臭もひどくなりますし、ひどいときには食事も食べられなくなります。まだ若くて可哀想だと思っても、健康のことを考えて、グラグラしている歯は思い切って獣医さんに抜いて貰いましょう。そして日頃の手入れと、年に二回ぐらいは歯石の除去をしてもらいましょう。